コンビニの裏での再会。
先生はあの頃と何も変わってない。
声も笑顔も、全部。
「実は、さ。」
先生が口を開いた。
「は、はい」
私は少し身構える。
「俺さ、お前が卒業して
めちゃくちゃ寂しいって思った。
あの日手紙を渡す時、このまま連れ去って
しまいたいと思った。でも出来なかった。
お前はまだ若くて沢山の事を
経験していく。
それは社会を知っていく事もだけど、
人間関係もだ。
俺はお前の未来を邪魔したくなかった。
だから手紙にも“ありがとう”としか
書けなかった。」
先生は私の目を真っ直ぐに見つめ、
会えなかった数年間を埋めるように
1つ1つ語っている。
「今なら伝えられる気がする。
ずっと前から好きだった。
迷惑なら俺はお前を諦める。」
〝ずっと前から好きだった〟
この言葉を聞いた途端私の目からは
大量の涙が流れた。
数年間溜めていた悲しみと寂しさを
埋めるように。

