僕ら同じ空の下。【短編】


そんな私にも〝青い春〟というものがきた。

「好きです。付き合ってください。」
同じクラスの人気者に告白された。

私は前に進みたかった。
この人なら先生の事を忘れさせてくれる。
だから私は
「はい。こんな私でよければ!」と
返事をした。

彼はほっぺたを真っ赤に染めてはにかんだ。



彼は本当に優しくて面白くて
頼りがいがあった。
私の誕生日にはサプライズで
ケーキとプレゼントを用意してくれた。

「これからもよろしくな」
いつもの優しい笑顔ではにかんでくれた。

デートもすごく楽しかった。
私を楽しませてくれようと一生懸命
頑張ってくれた。

私にはもったいないくらいの彼氏だった。


ある日、私は彼と公園を散歩していた。
秋だったから紅葉がキレイで…。

紅葉に見入っていた私に彼が名前を呼んだ。

「なに?」
横を向くと彼が顔を近づけてきた。

お互いの唇まであと2cm。


でも、私は拒んでしまった。
先生がフラッシュバックしたから。

「ご、ごめん。今日は帰る。」

私は彼から離れ、走り出した。