君に奇跡が起きますように



「へぇ……」
「好きな食べ物は果物全般で、嫌いなのは特にないかな」
「本当に全部話したな……」


あたしは感心と呆れが混ざった声で言い、小鳥遊が言ったことを頭の中で再生する。
たくさん、知れた。って、知れたからってどうってわけじゃない、けど……。


「あぁ、言い忘れてた」
「ん?」
「好きな人、水澤香奈」


そう自分で言っておいて、少し照れたように頭をかく小鳥遊。
なんだかこっちまで恥ずかしくなるからやめて欲しい。


やはり小鳥遊にも恥ずかしいという感情はあるようだ。


「はい、水澤さんの番」
「はっ⁉︎あたしもやるのかよ⁉︎」
「あったりまえー。俺ばっかでズルいー」


今度は拗ねたような表情であたしを見下ろす小鳥遊。

さっきも思ったけど小鳥遊は女顔だから、こういう顔しても不自然じゃない。