君に奇跡が起きますように



「……そう。あ、良かった。熱下がってるね。まだ少しあるけど」


ぴぴ、と音を鳴らした体温計を見て、小鳥遊は安堵の表情を浮かべる。


「何か食べる?色々あるよ」
「……食べたくない」
「少しでも何か食べないと」


小鳥遊が心配そうに言った。

あたしはうーん、と思う。
小さい頃、風邪の時何食べてたっけ?


「……プリン、食べたい」


あたしは照れ臭くて、呟くように言った。

「ふはっ!」


小鳥遊はまた空気みたいに笑う。空気みたい、といっても想像がつかないだろうが、本当にそうなのだ。

「なっ、何で笑って……」
「いや、だって……。水澤さ、かわい……っ」