君に奇跡が起きますように



「残せるわけないだろ。……水澤さんが、初めて俺に作ってくれたんだから」

しかも1人で。

そう付け加えた小鳥遊は、自分で言った言葉にはにかんだ。


うわ。なんだ、これ。
顔が熱くなり、小鳥遊から目をそらした。


何であたし、ちょっと嬉しいとか思ってるんだ。


「ごめん、食べたら眠くなった。ちょっと寝るわ……。鍵、ポストに入れといて……。遅くなる前に帰りなね」
「あ、あぁ」


布団に潜り込みながら、小鳥遊は言った。

そのせいで少しくぐもった声。


なんだか最近、少しだけ口調が変わってきている気がする。