君に奇跡が起きますように


あたしは呆れて肩を落とした。

そんなことだろうと思っていた。

あたしに気を使わせたくないとか、あたしのせいだと思わせたくないとか、そんな理由だろう。


「もういいから寝てろよ。台所用借りるぞ」
「……ごめん、水澤さん。ちょっとやばい……」


そうか細い声であたしに告げたかと思うと、小鳥遊の体がガクンと落ちた。


「うわっ、」

持っていたビニール袋が音を立てて落ち、あたしは小鳥遊の体をなんとか支えた。

小鳥遊はあたしの耳元で苦しそうに息をしている。くすぐったい、とか気にしていられない。


触れている体は熱く、そして重かった。