コートに戻ると、1年生が輪になってコソコソと話していた。
私に気付くとわざとらしく、背を向けた。
その様子を見ていた、先輩達は
「1年、外周3周行ってきて」と1年に指示して、練習に戻った。
外周というのは、学校の周りの住宅街を走ることで、今の私にとってはものすごくつらい。
校庭を走るときはみんな真面目に走るけど、外周の時は歩いたりしゃべったりして全然真面目に走らない。
だから、その時間は話し相手のいない私にとっては地獄ってこと。
私ひとりだけ、みんなと離れて後ろを走った。
すぐにみんなは歩き出して、私も歩くしかなかった。
20メートルくらいの距離を保ちながら後ろを歩いた。
桃香がいればな、と思うと同時に、桃香にもつらい思いをさせちゃうかもしれないと心配になった。
「オ~ハ~ナっ!!」
ん?どこからか聞こえた声。
キョロキョロと見回しても誰もいない。
「上だよ」
「え?」
言われた通り上を見ると、そこにいたのは・・・・・・大好きなマナ先輩だった。


