ただただ君が好きでした


その日の部活で、先輩に迫田を呼んでくるように頼まれた。

英語準備室のドアをノックして、待っていると中から数人の女子が出てきた。


「おう、ハナ!どうした?」

「部長が、先生を呼んできて欲しいって」

「なんでお前が?パシリに使われたの?」

「いえ、そういうわけじゃないです。私、暇だったんで」

「またまた~、ハナのそういうとこ、優しすぎるんだよ」


迫田の手が私の頭に伸びてきて、とっさに逃げようと思ったけど逃げれずに撫でられた。

これは迫田がよくやることだけど、テニス部の中では私にやる回数が多い。


「うわ!」

廊下の向こうから声が聞こえたので、視線をうつすと・・・・・・

カノンと真由が立っていた。


見られた。

頭撫でられる場面を見られたと思う。