ただただ君が好きでした



あれから、泣くほどの辛いことはなかったけど、何回か体育館裏へと行ってみた。

でも、一度もマナ先輩には会えなかった。


それは、マナ先輩が幸せだってことですか?


先輩には笑ってて欲しいです。

キラキラ輝くマナ先輩の笑顔を見られるだけで、オハナは元気になれるから。

どうか、マナ先輩が幸せでありますように。

「ハナ!次、当てられるよ」


5限目は英語。日付で当てるクセのある先生だから、だいたいわかる。

「やばい!わかんない」

「as know asだよ!」

「サンキュ!」

「ハナ、明日は助けてよね」

「任せて。英語わかんないけど」

「だめじゃん」

横の席の桃香との会話に、癒される。

こうしていると、テニス部なんか辞めちゃおうかと思う。

だけど、ここで負けちゃダメだって背中を押してくれるふたりの“マナ”の存在が私を強くしてくれるんだ。