キーンコーンカーンコーン


昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り、私達は急いで体育館から教室に向かう。


「オハナっ!!」

声が聞こえて、振り向くと風のように速く私の横をすり抜けるマナ先輩がいた。


「マナ先輩!!」

と声をかけると、振り向いてニカっと笑ってくれた。


みんな急いで走っているから、気付いていないようだったのでホッとした。

憧れの神野先輩のことをマナ先輩なんて呼んでるって知ったら…この仲間も変わってしまうのかな。



だめだ、私。
人間不信になってる。

せっかくできた友達なのに、信じることができない。

信じられるのは、桜と・・・・・・マナ先輩だけだよ。