ただただ君が好きでした


「で、お前の話まだ聞いてないけど」

「私はもう大丈夫です!マナ先輩と話してると、どうでも良くなったっていうか、気にしないようにしようって思います」



私とマナ先輩は、立ち上がり、握手をした。

友達になれた握手。


「部活戻るのか?」

「はい!逃げてても何も始まらないですよね」

今なら、笑顔で戻れる気がした。

「部活で嫌なことがあったんだろ?」

「はい。無視ってヤツですね。でも、今だけだと思うんで負けません」


「無視か。それ、キツいだろ。無理すんなよ。逃げることも、必要な時がある」

少し眉を下げて、心配そうに私を見る。

「じゃあ、またここに逃げてきます」

「ははは。じゃあ、笑顔で行ってこい」


ニカって笑う笑顔と、くしゃくしゃって笑う笑顔があって、どちらもものすごく素敵だった。