「どこまで話した?小出先生のことも話した?」
小出先生というのは、俺が信頼していた中学の女の先生で。
家族の話も、できる唯一の先生だった。
「いや、それは詳しくは話してへん。信頼してた中学の先生が、マナトを好きになって、マナトはショックやった、とは話した」
「それ、結構話してんじゃん。はは」
「はは、やな!ごめんごめん」
「俺、小出先生とオハナがかぶる時あるねん。もしかして、オハナも俺のこと……」
「我慢してるんかもしれんな。好きって言ったらお前が困るから、友達のフリしてってことはあるな」
小出先生は、ずっといい先生のフリをしていた。
俺に恋心を抱いているなんて、ちっとも見せなかった。
でも、俺の知らない時もずっと俺を好きだったと知った。
それはある意味、すごくショックで。
生徒として大事にしてくれていると思っていたから、そこに恋愛感情があったと知って……複雑だったんだ。
オハナは……
オハナもそんなツライ想いをしているとしたら、俺はどうすればいい?
「なんか、お前ら似てるな。結局、マナトが我慢してんのちゃう?優しい先輩ぶってるけど、ほんまは違う感情あるんちゃうん?」
俺は、ケラケラと笑って、怜次のお腹にパンチを食らわした。
よくわかんねぇ。
何が何だか。
でも、オハナの話を聞くと、とてつもなく会いたくなる。
ただ、会いたい。
そう思った。
~マナ目線END~


