トライアングル


「あかねから 奏太さんの
お話は よく聞いてます。」

「あぁ…そうですか…」

初対面なのに
じっと 目を見つめて 話を
してくる 美咲に
奏太は
困っていた…

「奏太さんは 彼女さんとか
いらっしゃるんですか?」

「いないです。」

「えー!こんなに 素敵なのに
もったいなぁい!
どれくらい いないんですか?」

「え…?」

人の心に 土足で踏み入るような
美咲の 積極さに 疲れはじめて
いると 緩急つけずに 美咲が
質問を 変えてきた。

「ごめんなさい…
私ったら…
初対面なのに ちょっと
踏み込み すぎましたよね…
気分を 悪くさせてたら
申し訳 ないなって…」

美咲は 反省した 態度をとり
上目遣いで 奏太を見つめた。

反省させてしまい
逆に 申し訳なく 思ってしまった
奏太は

「あ、いえいえ。
そんなこと ないですよ」

と、笑顔を 見せた。

その笑顔を 見るとすぐさま

「タイプとか あったりします?」

「好きになった人が タイプです」

当たり障りのない 回答に
美咲は 納得しなかった。