体育祭シーズンと夏休みも過ぎて、
暑い夏も終盤になってきた今日この頃。
今は9月の後半。
「10分遅刻。」
「うぅっ…。ごめん‼︎」
「ったく。行くぞ。」
お互いの気持ちを知ったあの日から、
あたしと葵は付き合うようになった。
付き合ったからって言って
今までと特に変わった事はないけど…。
強いて言えば…
毎朝こうやって家まで
迎えに来てくれるようになった。
「おばあちゃん行ってくるねー‼︎」
「気をつけて行くんじゃよ。
葵くん、今日もよろしくねぇ。」
「はい。行って来ます。」
付き合ってからはおばあちゃんと
葵も仲良くなって今では
こうして毎朝顔を合わせるようになった。
「あ、そうだそうだ。
葵くんのお弁当、今日も
ひなたちゃんのと一緒にしてるから
よかったら食べてねぇ。」
「すいませんいつも。
いただきます。」
おばあちゃんは葵の言葉を聞くと
ニッコリと微笑んで
あたしと葵を送り出した。