ーAM6:30ー ピーッピーッピーッ ピーッピーッピーッ 「久しぶりに嫌な夢を見た。 楽しい思い出が少なかった頃の。」 呟くと、一緒に寝ていた珀(ハク)と蒼(ソウ)が心配そうに私の顔を覗き込んできた。 「カンナ、大丈夫?凄く魘されていたみたいだけど。」 「大丈夫だよ。ありがとう。」 私は珀の問いかけに答え、ベッドからおりて支度を始めた。