「あの、これは焼きもちじゃないんですか?」
「気に食わないだけだ」
なにそれ。私がわざと焼きもち妬かせようとあれだけ頑張ったのに晴人は他の人から風邪をうつされる事が嫌なの?
さすがにそれは気付けないよ。
「ムカつくからもう1回する」
「え、なにを?」
晴人の顔が近付いてきた所で私は手でそれを止めた。
「ちょ、ちょっと待って。心の準備がまだ………
いや、その前にここ学校の非常階段だよ。誰か来たらまずいって」
「誰も来ねーよ」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って。風邪うつる!
五十嵐くんの風邪うつったら嫌でしょ」
「あー、」
晴人は確かにって顔をした。
若干勿体ない事をしたと思ったけど晴人が風邪で苦しむのは嫌だ。部活もあんなに頑張ってるんだし。



