「え、ど、どうしたの?」

寂しそうなマリアを見て、その場から離れようとすると、いきなり大きな罵声が聞こえてきて、

「新しい人生が始まろうとしているの、動くんじゃないわ。」

そう淡々と告げるマリアは、まるで持久走を走ったあとの人のように息を切らせている。

「…、さ、さぁ。私とアナタが望んでいる世界を、つくりだしましょう。」

そう言えば手を上にあげ、私に魔法をかけた。

すると、目の前に大きなサイコロが現れ、私に振れと命令を受けさせられたようだった。

『お前が振れ、』

そう念じているような気持ち、いや、声が聞こえてきた。

「…、」

私はゴクリと息を飲み、サイコロを振ってみる。

でたマスは3だ。

「3ですね、わかりました。」

そう言えばマリアは、

「進んでください」

と、丁寧に説明してから小さなカレンダーのようなものをめくった。

「…、好きな人を作ろう!」

そうカレンダーに書いてあった。

とゆうか、作ろうって言って作るもんじゃあないでしょ?

まぁ、それはおいといて。

「どうやって作るの?」

そう告げたあと、マリアは詳しく説明をしだした。

「簡単です。好きになった人とくっつく。ここは必ずしも、成功する世界!早くやればすぐに次のマスに進めます!それとも、遅ければ1週間…、2週間…?あなたが決めることです♪」

そう言えば、マリアはいなかったかのようにその場からフッと姿を消した。