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「そういえば、このまま私たちを連れて、ゲノゲさんはどこに向かうので?」

「さあ。聞いてみれば?」

「どこに行くのですかー?」

「じゅうはちきんー」

「なんて言葉を覚えているのですか!?」

「そうか、禁止されたのはキスだけだからね。適当な場所で降ろしてもらおうか。それとも、雲の上がいい?」

「健全というものを、ゲノゲさんだけでなくあなたにも教え込みましょうか!」

「そんな君は、もう“準備”しているみたいだけどね」

「え……!」


この日、晴天のち絶叫が降り注ぐでしょう、と語り継がれる天気となりました。