「ただ、いつ、一番いいシーンが来るかわからない。だから、登下校の時や、昼休みは俺と一緒にいてほしい。お願いします。」

有馬くんは、両手を合わせてお願いしてきた。そんな風にされたら断れないや。

「いいよ、こちらこそよろしく。」

クラスの子とは、話すときは話すけど、別にいつも一緒にいる親友がいるわけでもない。だから、どうでも都合はつく。