ってか、宮坂くんから誘ってくれればいいのに。そしたら断られる確率だってないんじゃ…


そんな事をぼんやり考えていたら、あっという間に放課後がやってきていた。



「南くん!!」


教室を出て行こうとしている南くんをロックオン

慌てて声をかければ、だるそうに振り向く南くんに駆け寄った。


「なに?」

「南くん、夏祭りに行きたい。」

「……勝手に行けば。」


だよね。やっぱりそうだよね。

大丈夫、想定内だから。
宮坂くんの作戦はまだまだこれから。


「いっしょに、」

「やだ。」


……ほ、本当に宮坂くんの予想パターンそのままだ!!

も、もしかして…本当に成功しちゃうのかな?


「…だ、だよね。諦める。(シュン)」


作戦その1
潔くきっぱり諦めたかのように振る舞う。


「…なに、その気持ち悪いくらいの潔さ。」


お?おお?反応あり!!

いい感じじゃない??

これ、OKもらえるんじゃ…