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「ねぇ、嶋中くんと2人で大丈夫?」

「え?なんで?」



これからSHRを済ませれば放課後という時に、茉央ちゃんは心配そうに話しかけてきた。


「んー、なんて言うか…嶋中くんって佑麻ちゃんのこと狙ってるっぽいから。」


「ね、狙って?…ないない!工藤くんといい、嶋中くんといい…みんな仲良くしてくれてるだけだよ。」



うんうん。

これと言って、口説かれるようなことを言われた記憶も…ないし。


態度だって、みんなに平等に見える。


それに何より、私を好きになるような点が見当たらない!!キッパリ



「そうかなぁ〜…?いや、でも…男気にかける南くんより、嶋中くんの方が…」


「え?」


「何でもない!こっちの話。一緒に残れなくてごめんね?明日、話聞かせて。」


「全然、デート楽しんで!」


私の言葉に笑顔を残した茉央ちゃんは、自分の席へと戻っていく。


茉央ちゃんくらい可愛かったら、そりゃモテモテな展開だってあるだろうに…

ポーチから鏡を取り出して自分の顔を覗く。


うん、平凡☆イェイ