「あ、それからね…」

「うんうん、それで?」


茉央ちゃんが言いづらそうに、話を切り出すから、


私はピンと来てしまった。


夏祭りの日こそ、本当にただ純粋に祭りを楽しんだだけみたいだったけど、


『夏休み中に、もう1度2人で会うことになったんだ』


と、茉央ちゃんの家に遊びに行った日に嬉しそうに話していた。


つまり、そこで2人は



「あのね、宮坂くんと付き合うことになったんだ。」


ほら!ビンゴッ!


「おめでとう!!茉央ちゃ〜ん!!」


良かったぁ。やっと両思いに気付いてくれて自分のことみたいに嬉しい。


「ありがとう、佑麻ちゃん!!
佑麻ちゃんと南くんと4人で遊びに行ける日が来たらいいねって…宮坂くんと話してるんだ。」


「私も、頑張らないとね!」


私の言葉に、緊張が解けたようにホッとした顔をする茉央ちゃんは

きっと、自分だけ先に幸せになったことに少し罪悪感なんて感じてたのかもしれない。


「茉央ちゃんの幸せは、私の幸せだからね?」


だから、心の底から喜んでいいんだからね!!!

宮坂くん、私の大好きな茉央ちゃんをどうぞよろしくお願いします。