振り返ると、中学生の時に鼻血が止まらなくて病院に行った時に、白血病であることが判明した。

最初は白血病なんて受け入れられなくて、現実逃避していた。
半強制的に病院に入院させられて、化学療法とか痛い検査とかされてたけど、病院嫌いで痛いことも苦しいことも大っ嫌いな私には治療が耐えられなかった。

だから、白血病が判明して一年で治療を放棄して、それ以来25歳の現在まで何もしていない。

私には親が交通事故で死んだからいなくて、施設で育った。施設のおばちゃんも私になんて興味がないから、私が白血病なったところで驚きも悲しみもしなかった。

私は誰にも生きることを望まれていないんだと思うようになり、もう白血病という病気を受け入れて残りの人生を全うしようと思い始めた。

そして、残りの人生はせめて私と同じ病気の人を救いたいと思って、医者になったわけだ。