病弱ドクター


けんたくんが出て行った診察室に気まずい沈黙が流れる。

先生の視線はまだ私に向かってる。
…けど、私はその視線を無視して、次の患者の診察の準備を始めた。

金「熱あんのか??」

め「え??先生何言ってるんですか。子供の言うこと信じるんですか??私は元気なので大丈夫ですよ。」

先生と目を合わせたら、すべてを見透かされる気がして、視線をそらしながら話した。

すると先生は何も言わずに仕事の続きを始めた。

何事もなかったかのように次々に外来の診察が進んでいった。