病弱ドクター


そんなんで、金澤先生の外来が始まった。

次の患者さんは9歳の白血病のけんたくん。
定期的に通ってるんだけど、今日は採血の日。
けど、けんたくんの病院嫌いと言ったらすごくて…まぁ私も大っ嫌いだから気持ちはわかるけど、採血一つで大泣き、大暴れなわけよ。

そこで、私はけんたくんを後ろから抱きしめて固定する役がある。

金「けんた。採血するぞ」

け「えっ!そんなの聞いてないよ!!」

金「先週ちゃんと言っておいただろ。」

け「そんなの知らない!!やだやだ!!!!」

金「わがまま言うな。嫌なことはさっさと終わらずぞ」

め「けんたくん、少し頑張ろうね。」

そう言って早くも泣き叫んでるけんたくんに後ろから抱きしめて、がっちり固定した。

金「さすぞー。…はい、終わり」

け「痛かった!!!!泣」

金「けんた。男なんだからすぐ泣くのやめなさい。今日はもう帰っていいよ」

け「だって…いたいんだもん!泣」

金「はいはい」