「颯…」


落ち着いたのか私から離れてうつむく
颯に声をかけた…


「私ね…知ってたよ。颯が総長だって事も、
過去にその京香さんと何かあって、
颯はずっとその何かを抱えてるって。」


でも…ずっと待ってたの。
颯が直接私に言ってくれるまでは聞かない。


颯が気になってるのに
私には何も聞いてこないように、


相手が言ってこないならそれはきっと
話したくないってことだから。


そういう時は聞いちゃダメなの。
そう…あの人に教わったわ。