「あっ、わりぃわりぃ。」 慌てて手を離す。 しかしこれは結構深く切ってんな。 まだ血が出てる。 これは…処置しねぇと菌が入っちまう。 「ちょっと来い。」 「え?」 そんなこと言ってるのが 聞こえたが無視だ無視。 手洗い場についてあいつの腕の傷口を 水で洗って、絆創膏をはってやった。 「あ、ありがとう。」 無愛想ながらも礼をゆう彼女に俺は 懐かしなぁ。と思った。 昔は見るたび怪我してたあいつにも こうやって手当てしてあげたっけ。