気がつけば俺は、敵の姫である新井花蓮の
その行為を止めていた。


「えっ…?」


もちろんあいつはびっくりしていたけど、
正直俺の方が驚いた。


なんていうか…
見ていられなかった。


目の前で、例え敵であろうとも
泣きながら自傷行為をする人を。


俺はおもわず
「お前、華龍の姫だろ。」


と言ってしまった。その上
俺が青龍だという事までも。