「ねぇ颯…信じて…いいの?」


花蓮が俺に聞いてる。
いや、正確には俺は寝たふりしてる訳だから、


聞いてるというか一方的に
言ってるだけだろうが…


俺は侑芽 颯 。花蓮は多分知らないけど、
一応青龍の15代目総長をしてる。


あの日…1ヶ月前、俺のサボり部屋である
この旧資料室にいつも通りきて


机の下に潜ってウトウトしていた。
いつの間にか眠ってしまっていた俺は


誰かの泣き声で目を覚ました。