*** 紫月がストームグラスを見つめていた頃―― 曄をマンションに送り届けたあとの車の中は、 運転する神田専務と切野社長の二人きりになっていた。 「そういえば蒼太、大学一緒だよな夢野さんと。 全然接点なかったのか?」 「俺は理系、彼女は文系 まったく接点はない」 切野はピシャリとそう答えた。 「ふーん あ、そういえば彼女、相原さんとは何でもないみたいだな」 「――さぁ、どうだか」