部屋に入り、リビングに顔を出すと父が筋トレをしていた。 「…ただいま」 「香月お帰り、ご飯は?」 「ダイエット中…調子悪いから寝るね」 「あ、誠哉が話あるって言ってたぞ」 えっ?お兄ちゃんが? 私に何の話? 「うん、わかった」 リビングを出て、誠哉の部屋の前に行きノックをするとすぐに、ドアは開いた。 「香月、お帰り」 「話って?」 「入れよ」 誠哉に手を引かれ、部屋の中に入り、ソファーに座らされた。 香月の隣に誠哉も座った。