実際問題、逃がしてもらったって私が素直に家に帰るわけないし、だからって先生に捕まったままってのも嫌だしなぁ~……ιι 一応、逃げるだけ逃げとこ! 「はい、先生。私ここで先生が見逃してくれるなら、すんなり家に帰って大人しくしています。」 ―ニコッ。 私は先生の瞳を真っすぐ見て、偽りの嘘をつく。 そんな私を先生は、逸らすでもなく、迷わせるでもなく、真っすぐに私の目を見返してきた。 そして、 ―ニコっ、 『分かりました。』 先生は微かに目を細め、笑顔を向けた。