そして、奥のはしごを力いっぱい登り、更に上へと向かう。 1番上まで登った瞬間 "ブァァァッ!!!!!" と今日1番の強い風が私の顔目掛けて吹いてきた。 風で髪の毛が顔にかかり、一度視界を失う。 「っ…風強すぎでしょ!…って何これ…!」 さっきまで視界を邪魔していた髪の毛を避けると、そこはまるで別世界みたいで思わず声を上げた。 「別世界みたいで綺麗でしょ?」 突然後ろで声がし、驚いてばっと振り返るとそこには隣のクラスの朔田シュウ君と、同じく隣のクラスの真嶋千代子ちゃんがいた。