この恋、賞味期限切れ



南が覚悟していても、私の気持ちまで決めつけないで。


初めてなの。

胸焦がれるほど好きだと思ったのは。


そう簡単に進めない。


この想いを終わらせるのは、キミじゃない。



「私は……南のことが、好き」



きっと、それはどうしようもないくらいに。


どれだけ突き放されても。
たとえきらわれても。

万に一つも結ばれないと知っても。

こりもせず「好き」は募っていく。捨てられないし、捨てたくない。


南が受け取ってくれないなら、私がこの想いを大切にしなくちゃ。



「だから俺は……」

「両思いになれなくてもいい! せめて好きでいさせて……?」



南からしたら迷惑だろう。

でも私にとっては、唯一の方法なの。

あきらめわるくてごめん。


キミを静かに見つめさせて。
キミを陰から想わせて。


この恋が腐りゆくその日まで。



「……っ、お願い」



うつむき、すがりつくようにささやく。

胸元をブラウスごとぎゅっと握りしめた。


告白が嬉しかった、ありがとうと、それを聞けただけで嬉しかった。

それ以上に、苦しかった。

何もかも今日でお別れのような気がして。