この恋、賞味期限切れ




「お、俺……死ぬかもしれないんだぞ……?」

「悲しいこと言わないで? ね、南、私と一緒に生きようよ」



真っ白な世界に、鮮やかなきらめきが差す。

夕空にうっすらと虹が架かる。


きっと、神様も想ってる。


私たちに終わりなんか必要ない。


天然の明かりに半分染まる、南の痩せた手のひら。

形の変わらないそれに、私は自分のを重ねる。


お互い震えてるね。
まだ不安はあるよね。


だから、“ふたり”がいいんだよ。




「南、好きだよ」




もう一度。

もっと、もっと。


届けてもいいかな……?


もう二度と伝えることができないと思っていた。

南の想いを受け止めた今なら、何度だって声に乗せて贈れる。



「……っ」

「南のそばにいさせてよ」



南じゃなきゃやだよ。



『好き』

『……ごめん』



――思えば、告白をしたあの日が、全ての始まりだった。