この恋、賞味期限切れ



秘密も、想いも。

私にも大切にさせてほしい。


ごめん、ばっかりじゃなくて。
ありがとう、も、たくさん伝えたいの。



「……南は優しすぎるよ」

「んなこと」

「優しい。優しすぎるから……苦しいの。優しくなくたっていいんだよ。もっと欲張りになってもいいの。せめて私くらいには、わがままになってほしいよ」



気づけば、窓の外に広がる空には、さっきまでの暗雲はどこにもなくて。

まばゆいオレンジ色のグラデーションだけが彩り、光彩を厚くさせていた。



「わ、たし……っ、私は、南のことが好き! 大好き! 今日も明日も、明後日も、ずっと」



きらいになる方法なんてわからない。

諦めようとしても、諦められない。


私はやっぱり、キミが好き。




「南と一緒に生きて、笑い合いたい」




また前みたいに笑顔を見せて?


ふざけあって、デートして、甘いものを食べて、泣いて怒って。

そうやって思い出を増やしていきたい。


私の思い出には、まだまだ南が足りないの。



南の優しさが、私のためなら。

私だって、南のために伝えるよ。



ねぇ、南。


優しい嘘をありがとう。

でももういいよ。


甘さも苦さも、ひとりきりで泣いた涙の味も、全て抱きしめて、これからも“スキ”を募らせる。

私も机に落書きしたときは、絶対に見つけてほしい。


大、大、大好きだから。



私が南の生きる意味なら、南は私の生きる意味だよ。

南がいなくなる未来より、南と隣り合う“今日”を守っていきたい。



私はね、南と、幸せになりたいんだよ。