この恋、賞味期限切れ



今なんて……?

好き……?


南が、好き、って。

ずっと聞きたかった、想いを。


これも、現実……?



「いつの間にか、松井が、俺の生きる意味になっていたんだ」




生きる意味。

「好き」よりもいっそう深く、重く、代えがたい、唯一の存在。


あの不恰好な相合傘は。
“もっと一緒にいたい”というメッセージは。

南の本音だった。


私への愛だったんだ……。



「松井に告られて、すげぇ嬉しかった。『俺も好き』って言いたかった。……でも、言えねぇよ。俺には“明日”がないかもしれねぇのに」




……あぁ、もう。

黙ってられない。


その優しさが好きだった。

でも無理してるところは見たくないよ。


もう。もう……ほんとに。

南って。



「バカ……。南のバカぁ!」

「っ!? え……ま、松井……?」



今まで私のために嘘をついてくれたんだね。

とても優しく、温かな嘘。


これからはもう、嘘なんてつかなくていいよ。



クラス会のとき、南は言っていたね。



『松井は、早く新しい恋したほうがいいぜ?』

『なんで?』

『俺は一生、誰とも付き合わねぇから』



私のためを想ってのことだったんだね。

気づいてあげられなくて、ごめんね。