絶妙になめらかなクリーム、甘酸っぱい苺のソース、ふんわりとした口どけ。

最高のスイーツと言っても過言ではない!



「そんなにおいしいの?」

「もう、すっごくおいしいっ!」



これは感動だね。星五つ間違いなし。

最高すぎてなんも言えない。「おいしい」しか言葉が出てこない。ただ単に私のポキャブラリーが足りない。



「あたしも今度食べてみたいなぁ」

「これは絶対食べたほうがいいよ! 今度また舜ちゃんが教科書忘れたときに、お礼はプレミアムスイーツでって言っとくね。そしたらそれを晴ちゃんにあげる」

「いいの? ありがとう、憧子ちゃん」



舜ちゃん頼みになっちゃうけどね。

そう付け足してオッケーサインを表せば、晴ちゃんは破顔した。



「でもね、晴ちゃんが作ってきてくれるスイーツも優しくて好き。唯一無二で、ほわほわしてて、大大大好き! プレミアムスイーツに負けてない!」

「ええ、嬉しい。照れる」

「えへへ〜。私も嬉しい」



両頬を押さえる晴ちゃんにぎゅうっと抱きつく。


愛くるしさに頬をすりすりすると、晴ちゃんは照れ隠しなのか私にブラウニーを食べさせた。

おいしい。幸せ。



「そういえば、どうして国語の時間にしりとりしてたの?」

「あー、あれは全部南のせいだよ。実はね……」



口の中になじむ甘さが消えていくのが、ほんのちょっとさびしくなった。


できることならずっと、甘さにときめいていたいのに。