この恋、賞味期限切れ







月曜日は思いのほか早くやってきた。


48時間なんてあっという間だ。恋愛と友情において、時間がどれだけ無力で、無関係で、無情なのか思い知らされた。

この青い星が、もう一回転くらい時間稼ぎしてくれないかと、目覚まし時計を止めるときに図々しくも思ってしまった。




「お、おはよう……晴ちゃん!」



教室に緊張しながら入ると、同じく緊張した面持ちの憧子ちゃんが、いつもどおりの笑顔を向けてきた。

勇気を出して、あたしを見つめて。


うれしかった。
泣きそうだった。


……あたしも言わなくちゃ。

憧子ちゃんみたいに、勇気を振りしぼって、今までどおりに。

おはよう、って。


たったそれだけのことが、うまくできない。

表情筋が引きつって、笑えない。



「……お……、おはよ」



無愛想で、そっけない。

友だちにするあいさつじゃない。


息苦しかった。
歯がゆかった。

あたしは逃げるように憧子ちゃんを横切った。


どうしよう。

どうしよう……!!


土日にいっぱい考えて、憧子ちゃんがいつもどおりでいてくれるなら、あたしもいつもどおりでいようって決めていた。

憧子ちゃんが気まずそうだったら、あたしから声をかけようと目標立てた。


変だな。いつもどおりがわからなくなっちゃった……。

あたし、なんだっけ。どうしてたっけ。


呼吸するのも一苦労で、脳に酸素が回らない。



怒ってるわけじゃない。

悲しい……ともちがう。


嫉妬? 罪悪感? 焦燥?


この感情は、何……?