この恋、賞味期限切れ



アホか、お前は。自分が損してどうする。

呆れて何も言えない。


こんなバカな奴を、どうして晴ちゃんは好きになったんだろう。永遠の謎だ。



「またプレミアムスイーツ、くれる?」

「気に入ったのか?」

「うん、すっごく!」

「わかったよ。プレミアムスイーツと交換条件だな」

「あ、でも!」

「ん?」



私はチラッと晴ちゃんを一瞥した。


以前、プレミアムスイーツを食べたときに、約束したんだ。

晴ちゃんと交わした、小さな約束を。



「ふたつね!」

「ふたつ!?」



右手でピースした。

舜ちゃんは度肝を抜かれたように目をぱちくりとする。



「憧子……そんなに食べたら太るぞ?」

「大きなお世話だっ! それに、もうひとつは私の分じゃなくて晴ちゃんの分」

「晴ちゃんって、幸村さん?」

「そうっ! ……って、あれ? 仲良いの?」



てっきり首を傾げられると思っていた。

晴ちゃんが舜ちゃんに片思いしていることも意外だったけれど、舜ちゃんは晴ちゃんのことを認識しているのかはわからなかった。まさか存じ上げていたとは。

案外、舜ちゃんも、晴ちゃんのことを意識してるのかも……?