のろのろとまた枕元に体温計を戻して布団をかぶる。
こんな寝込むほどの風邪を引いたのは久しぶりだ。健康が自慢だったのにそれももう自慢にできないなんて。
くそ、アピールポイントが1つ減ってしまった。かくなる上は短期間で治してそれを自慢するしかない。薬には頼らず自己治癒してやるぜ。
「でものど飴は欲しいかも」
できれば蜂蜜のやつがいいなぁ、と目を閉じて独りごちてみる。まぁこの家にそんな気の利いたものないだろうけど。
「あ?マジか。フルーツのど飴しかねぇわ」
「あー、それでもいいやぁ」
のど飴であればなんで、も……って、ん?今わたし以外に誰か、ってこの声!!


