とまぁそれはいいとして、わたしは仲の良いメンバーと鬼ごっこをしていたわけだ。


きゃーきゃーと楽しんでいるうちに教室の中じゃ飽き足らず校舎の中になり学校の敷地になり規模を拡大していき人も増えていき、最終的に盛大な鬼ごっこになっていた。


そしてわたしは鬼から逃げるうちに学校のプールの中に忍び込んだ。だって鍵かかってなかったし。隠れられるかなって思ったんだもん。


今となってはこのとき天狗になってた自分の鼻っ柱を叩き折ってやりたい気分だけど。


つい数ヶ月前にこのプール使ってたんだよなぁなんてノスタルジーに浸っていると。



「見ーつっけたー」


「………!!」



言わずもがな鬼に見つかったわけだ。


そこでとるわたしの選択肢はただ1つ。つまり、全力で逃げた。