「明日も来れなかったらまた風邪もらいに来てやるよ」
「っ、もう来んな!」
布団から顔を出して吠えたけど迫力は皆無だったと思う。
余裕綽々な態度が悔しくて手近にあったぬいぐるみを全力で投げつけたけど簡単にキャッチされた。ついでキスして返してきた。洗濯するぞこの野郎。
「じゃあな。大人しく寝てろよつー」
「さっさと帰れ!」
ぜぇぜぇ言いながらドアを指さすわたし、なんて滑稽。
ひらり、手を振ってドアの向こうに消えた久我を睨みつけながら背中からベッドに倒れこんだ。
「あつい……」
散々暴れたせいか体が火照って吐く息も熱っぽい。心臓もドクドクと脈打って痛いぐらい。
風邪ってこんなんだったっけ?久しぶりすぎてわからないけどこれって……


