風邪を引いたのはあいつのせい




ボフッと口元から頭まで布団を引き上げて視線をシャットダウン。


熱高いはずなのにガクブルなんですけど?心なしか向こう側吹雪いてるんですけど?!


心の中で「悪霊退散悪霊退散悪霊退散!」と唱えているといきなり布団がはがされて代わりに久我が、って



「ぎゃあああぁっ、げほげほごほっ」


「んな叫ぶから噎せんだよ」



呆れたようにため息をこぼす久我に物申したい。



「叫ばせるような状況にしたのはお前だろーがっ!!」



唾を飛ばすぐらいの心持ちで訴えるものの目の前の整った顔は嘲るように笑った。


くっ、その横っ面殴りたい。が、今のわたしにそれは無理だ。体力的にも物理的にも。



「ど、きなさいよっ」



ぐっと腕に力を入れるけど鼻で笑われた。ジタバタと足をばたつかせても全く以って意味がない。


なぜなら久我はわたしの手首をベッドに縫い付けて体を跨ぐように覆いかぶさっているからだ。


男子高校生に全体重をかけられて起きあがれる女子がいるだろうか。否、いるわけがない。ましてわたしってば病人なんですけど?