勢いよくペチリとされるかと思ったけど意外に普通に貼ってくれた久我にお礼を言って布団を口元まであげる。
これも冷たいけどさっきのが冷たくて気持ちよかったな。あれなんだったんだろ。
「なんか、つーが元気ねぇと調子狂うな」
その声がいつもより柔らかいように感じて体ごと横を向くと胡座をかいてこちらを見る久我の姿。……いつ見てもかっこいいと思ってしまうのが腹立たしいわ。
短髪の自然な黒髪、筋肉質なカッチリした体躯に似合う精悍で爽やかな顔立ちによく通る声。
社交性もあって人と付き合うのも上手い、というよりは悪魔を顕現したような性格なのにそれが面白いまたはかっこいいなどと周りの人が勝手にやつをもてはやすんだけど。これがカリスマ性か。腹立つ。
「元気なつーが俺に散々無意味な抵抗してうなだれる姿を視姦するのが楽しいのに」
「わたしの感動返せ」
ちょっとは思いやってくれたのかと思えば自分のためじゃねぇかこいつ。
「ていうか、げほっ…つーって呼ぶのやめてよ」
「つーはつーだろ」


