次の昇級が決まれば俺は三級だ。 「当然の結果だね」 そう言いながらもアイツは不敵に微笑んだ。 忙しすぎる年の瀬。 この日も俺は、エレクトーンにどっぷりと魅了されながら 奏音を思い続けてた。 待ってろよ、奏音。 今に追いついて振り向かせてやっから。