「咲華! 今、ヒマだろ? ちょっと夜の散歩に行こうぜ!」 「う…うんっ!」 亮介に手を引かれ、夜の散歩に出かけた。 風はまだ冷たく、亮介もポケットに手を入れて歩いていた。 会話はなく、沈黙のまま…ただ歩き続けていた。 だが、こういう状況でも、紅蘭は胸がドキドキしていた。