カルテの整理が終わり、颯斗と昼食を取っていた。



「それでさ、301号室の佐々木さんなんだけどさ…」



「…ん れーん! れーん!」



大声を出して食堂の中を走ってきたのは同期で外科の川上 奏汰(カワカミ ソウタ)だ。



「声でけーよ。どうした?
お前今外来じゃなかったっけ?」



「外来は終わったんだけど、救急手伝いに行ってたらさ、お前んとこの彼女さん、えーっと…結衣ちゃん!が来てよ、」



「は!? 結衣になんかあったの!?」



「ちょ、落ち着けよ、


結衣ちゃんの友達が運ばれてたんだよ。そんで、その友達の手当てが終わって結衣ちゃんに伝えたんだけど、みるからに体調悪そうで点滴するか聞いたらするって言うからしたんだけど…」

結衣が倒れたかと思った…


でも結衣が点滴を素直に受けるなんて相当だ。


連絡もきてなかったし…
疑問ばかり残る。



「ありがとな。とりあえず俺結衣のところ行くわ。

今どこにいる?」



「俺の診察室で眠ってるよ。」


「おっけ。


颯斗、これ残りあげるわ。

よろしく!」


「え、ええ!!


これ全部かよ、おい、ちょっと…」


手をつけ始めたばかりの定食を颯斗に押し付けて結衣の所に急いだ。



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