「人間って、死ぬの早ぇよな……
しばらく見ねぇうちに、死んでたってことあるからさ……」
『…………………心配で見に来てくれたのかい?』
この不良天使は、こんな口や態度は悪くて強がっているけど……
本当は、誰よりも優しくて……
寂しがり屋なんだよ……
「そ、そんなわけあるか!」
『はいはい』
まあまあ、強がっちゃって……
でも、可哀想だね……
親しくなった人間は、みんなあんたを残して逝っちまうんだから……
私は、昔よく作っていた
カーラが大好きだった、パフェを作ってあげた
カーラにそれを渡すと……
カーラは、懐かしそうな顔をして食べていた
『美味しいかい?』
「うめぇよ……」
私は、嫌な顔一つせず黙々と食べる綺麗な顔立ちの天使様を眺めていた
本当に変わってないね……
あんたを見てると……
あの頃に戻ったように
私は、若返ったように思えてくるよ……
「………………何、見てんだよ…
金取るぞ」
『ちょっとくらい、いいじゃないか
久しぶりなんだし』
「食いづらいんだよ…」
『嘘つきなさんな
あと一口で完食じゃないか』
カーラは、いつの間にか
あと一口で完食だった
『カーラ』
「……なんだ?」
『私が死んだら……
寂しいかい……?』
私は、カーラが全て食べるのを見て……
不意に思って口に出した
カーラは、私の言葉に一瞬驚いた顔をすると……
また、いつもの仏頂面に戻った