忠臣さんは混乱していたが……

僕は、忠臣さんを逃さないよう強く抱きしめた











悪魔は、キスをして契約を交わす

相手に印をつけるためだ



僕と契約したという印を……











『な、なに…////』




「すみません
キスをしないと、契約出来ないので……」










その言葉を聞いて

忠臣さんは、複雑な表情をしていたが……

それ以上僕から何かを聞き出そうとはしなかった










「では、契約成立です
忠臣さんの妻は、もう無事ですよ」




『えっ……!?ほ、ホントに……っ!?』




「ええ。本当です
では、また寿命が尽きたときお迎えにあがります

では、また………」










僕はそう言って、忠臣さんを玄関についてあるドアから出した










ふぅ……

これで、また一人


僕の地獄が賑やかになるね…





でも、しばらくは休業か……

退屈だ……











僕がそう思っていたら……

カーラが階段からおりてきた











「やっぱ契約しやがったか……」




「えぇ。貴方の忠告は無駄でしたね」




「まあ、後悔するのはアイツだし
俺には関係ねぇや」




「酷い言い方ですね
元天使だと思えない言い方ですよ」





「うるせぇな

俺は、人間嫌いだから
天使だったときもこんな感じだったんだ」




「悪魔みたいな天使……
ホントお似合いの言葉ですね」




「お前も似合ってるぜ
天使みたいな悪魔さんよー」











天使みたいな悪魔

いてもいいと思いますけどね……?



それで人間は取引してくれるんですから……









「あー、腹へったー
今日、何作ろっかな〜?」




「オムライスなんかどうですか……?」




「おっ、それいいな!
んじゃ、今日はオムライスで!」




「僕のには人参抜いてくださいね」




「好き嫌いすんなよな……」










天使と悪魔……

仲は良くないが……


たまには、仲良くなる